モモの読書感想文025~『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』
こんばんは。モモです。
前回に引き続き、哲学シリーズ。
『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』
著:岡本裕一朗
▶自動運転車が事故を起こしたら、誰が責任をとる?
▶私たちの雇用がAIに奪われた社会の姿とは?
▶ゲノム編集で天才を生み出すことは許される?
▶ビットコインは「国家の終わり」の始まり?最新テクノロジーがもたらす倫理的課題と未来像を、
プラトン、アリストテレスから、ハンナ・アーレント、
マイケル・サンデル、マルクス・ガブリエルまで、
古今の哲学者の思考を通して徹底議論する。
各分野の専門家をゲスト講師に迎え行なわれた、
白熱のレクチャー&ディスカッション!
なんとサンプルが100Pもあるよ! サンプル読んだらほしくなるあるある。
サルの子供を産みたい女子大生は異常か?
この本は、ビジネスパーソン向けに開講された哲学講座の内容を書籍化したもの。
そういえば考えたこともなかったな。。。というような、答えが出ない様々な問いに対して一般のビジネスパーソンたちが頭をひねりながらディスカッションしていきます。
この本に出逢ったきっかけは、プレジデントオンラインで記事になっていたことから。
見出しがかなり興味深くて。「サルの子供を産みたい女子大生は異常か?」
↑ 本書の一部が読めます ↑
急にこんな問いをふっかけられたら誰でも戸惑うと思う。
戸惑いながらも、見方を変えながら追求していく。
「オランウータンとチンパンジーだったら?」という視点から考えてみるとどうだろう、とか
「なぜ認めてはいけないのか。じゃあ障害者の子どもだからダメ、ユダヤ系の子どもだからダメ?」とか
「いやもう考えてもわかんないから直感でいこう」とか。笑
ほかにも、「哲学とは何か」という基本的なことから、「AIが問いかける人間の条件」、「クローン人間は許されるか」「原価十九円の紙切れが一万円になる仕組み」などなど。見出しだけでも興味をそそられませんか?
私も実はまだ最後まで読めていないんだけど(えー!)。
だって頭使うから時間がかかるんだよ。でもすごく楽しいです。
考える、だけでいい
こういう一見してすぐには生活に直結しなさそうな問題って、考えなくても生きていけるけど。でも実はすごく普遍的なものだと思う。
クローン人間が許されるか?って真剣に考えることが、実はある部分では明日会社のミーティングで役立っているなんてこともあると思うんだよ。
哲学って不思議な学問で、答えがないんだからもはや「学ぶ」ことがゴールだよね。考えること自体が学びだから。
あ、でもこれって文学も同じだ。読んで、感じて、それだけで本質的にはゴールなんですね。すごく自由だし楽しいよね。
私は文学部国文学科卒なのですが、大学に進学するとき母に「文学なんて勉強しても社会でなんの役にも立たない」と言われました。たしかに私は現在作家でも出版社勤務でもないわけなので、ほんとうにおっしゃる通りなんだけど(笑)、でも、役に立ってないわけじゃない。何に役立っているのかわからないけど、逆に何においても役立っているとも言える。
考えること、感じること。これだけで立派な学びなのだ!
哲学を学ぶことはできない。哲学することだけを学ぶことができる。(カント)
プレジデントオンラインってこうして面白そうな本と出会えるのでときどき読んでます。
定かではないんだけど、この本も確かプレジデントオンラインで知って読んだような…何年か前だけど。
『正しい恨みの晴らし方』
本棚を見られた時に突っ込まれがち。
次の感想文は小説に戻ろうと思います。(予定)
それでは、また~
Next bookreport is… 結局小説じゃなかったな…