よく知らない人とルームシェアをした話
モモです。
今日の記事は、数年前にしていた5人でのルームシェアについて。
今まで生きてきた中でいちばん奇妙な暮らしをしていた期間です。
私はもともとあまり社交的な方ではないので、男の子2人とルームシェアを始めたと言ったら友達はみんな驚いていました。
その後5人に増えたと言ったときはもうあきれていたと思いますが。(笑)
ユウキ君も書いていましたが、ルームシェアは流行っているけど実際にやってみたことがある人はなかなかいないと思います。
それも、社会人になってからだとなおさら。
ユウキ君が書いたルームシェアの記事はこちら。
もしもあなたにルームシェアをする機会が巡ってきたら、無理だと思い込まずにぜひやってみることをお勧めします。うまくいってもいかなくても、得るものは大きいと思う。
実際に1年半経験してみた結果、私にとってのルームシェア生活とは
1.他人の日常を共有すること。
2.こだわりを失うこと。
3.自信がつくこと。
でした。
他人の日常を共有すること
ユウキ君が幼馴染のTさんとルームシェアを始めたので遊びに行くようになり、三か月後には私も住み着いていました。
そのとき私は仕事のことで悩んでいて、いろいろ考えすぎて夜ぐっすり眠ることができなくなっていて。
でもシェアハウス(そんなおしゃれなもんでもなかったけど)に行くと、一人じゃないので気が紛れてよく眠れたんです。
仕事をして、家に帰って、眠り、また仕事に行く。
そんな自分の日常に他人の日常がくっついたら、自分の生活に新たな軸ができた。
これが思いのほか良い影響を生み、驚くほどメンタルが安定しました。
1人暮らしもまあ楽しかったけど、3人暮らしは3倍楽しかった。あっという間に1年近く経っていました。
近所の居酒屋で店長さんに「お友達ですか?」と聞かれて、Tさんが「家族みたいなもんです」と答えたことをよく覚えている。
東京には1人暮らしをしている人がたくさんいる。でも1人暮らしに向いていない人もたくさんいる。
誰かと暮らす安心感と温かさは、家族だけに限ったことじゃないと知りましたね。
こだわりを失うこと
Tさんに彼女ができて、気がついたら彼女も住み着いていました。美人で明るくてさりげない気配りができる、憧れのお姉さん。
それからほどなくユウキ君とTさんの友達がもう1人入居して、部屋がないので彼はリビングに住んでいました。明るくて王様みたいな、でも繊細でとても優しい人でもあった。
すぐに2人のことが好きになりました。5人暮らしはこの後半年続きます。
他人と住むためには捨てるべきものがあります。
置き場所がないので物もたくさん捨てましたが、日常生活のこだわりも一緒に捨てました。
誰にでも「自分ルール」があります。私も2年間の1人暮らしでいつのまにか生活へのこだわりができていた。タオルの畳み方やゴミ出しのタイミング、お風呂の時間、そういう日々のルーティーン。そういう日常で人格は形成される。
でも2LDKの5人暮らし生活で、すべてが崩壊しました。なにしろ自分ひとりの時間もスペースもないのだから、すべて捨てざるを得ない。トイレもお風呂も順番待ちです。
でも不思議と窮屈さはあまり感じませんでした。感じたのは、たいていのこだわりには意味がないってこと。過度なこだわりは視野を狭くする。
私はルームシェア生活を経て、懐が深くなったと思います。受け入れられるものの総量がかなり増えた。
自信がつくこと
私は人付き合いがあまり得意ではありませんでした。
友達もそれほど多くないし、会社の飲み会もいつも早く帰りたいって思ってた。
今もそういう部分はあるけど、他人と生活できたっていうことが自信になってる部分は確かにあります。
イレギュラーも大丈夫って思える、そういう根拠のないものが生まれた感じ。
旅行に行ったり、飲み歩いたり、テレビを見ながらだらだらおしゃべりしたり。
最初は他人だった人たちが、いつのまにか生活の一部になるあの感じ。お風呂に入っていても、誰が帰ってきたのか足音で判断できていた。
他人にあんなに心を許せる関係を作れたっていうのは大きな自信になりました。
今しかできないことを
あれから数年。あまりの狭さにルームシェアは解消しましたが、あの日々は今思い出しても最高に楽しかった。家賃が激安なので金銭的にもかなり余裕があったし…(笑)
ルームシェアができる期間って人生のうちの限られた期間しかないと思います。
一般的には、高校あるいは大学を卒業して親元を離れてから、結婚して新しい家族を作るまでの間。
特に社会人になってからのルームシェアは面白い。いろんな職業の話を聴いたり、間近で生活を見たり。ある程度自由に使えるお金があるから、一緒にいろんなことができる。
ユウキ君とリビング在住のHさんがドンキで8,000円もする水鉄砲を買ってきたときはさすがに「無駄遣い!」って怒ったけど。そんなバカなこともできる。
大人が自由にふざけられる短い期間を楽しく過ごすのに、ルームシェアという選択肢も良いと思います。
Tさんは今でも我が家に遊びに来ると「ただいまー」って入ってきます。
いつか大きな一軒家を借りて、また一緒に住むのも楽しいだろうな。
それでは、また!