新社会人。ルームシェアをするべき3つの理由
僕は、友人とルームシェアをしていたことがある。
2DKの部屋に最大で5人で暮らしていた。
そんな話をすると、
よくそんなこと出来るね。
自分だけのスペースとかあるの?
って、まぁまぁ驚かれる。ルームシェアが流行っているって言っても、実際にやったことがある人は少ないと思う。
はじまり
事の発端は、留学していた友人T君である。彼はTと呼ぶこととする。小学、中学の同級生だったTは、中学卒業後、カナダに飛んで行った。彼が留学した理由についてはまた別の話。
んで、Tは高校、大学とカナダでルームシェアをして生活していたらしい。外国らしいというか、僕には想像もできない感じだ。
そのころ僕は、東京で就職したばかりの社会人1年目だった。
Tが就職活動のため東京に来てるんだけど、泊まるとこを探してるんだ。
泊めてやってくれん?
別の友人からそんな話が舞い込んだ。小学校中学校と一緒だったといっても、正直Tとは特別仲が良かったわけではなく、ただの幼馴染って感じだった。今では親友だと思っているけれど。
僕は、知り合いが困っているなら助けるのが当たり前と、特に深く考えもせず
「俺ん家でいいなら、いいよ」
そうしてそのころ僕が住んでいた池袋の1ルームの狭い部屋で、3か月間のTとのプチルームシェアが始まったのである。
Tはルームシェアに慣れていることもあり、毎日楽しく過ごせた。彼は東京での就職活動資金を集めるため、就職活動をしながら夜はバイトをしていて、僕はピカピカの社会人1年目をやっていた。
その間も色々なエピソードがあるが、それもまた別の話。
ルームシェアを始める
そんなTであったが、就職先も決まり実際に東京で働くことになった。その時のTはまだお金がなかったから、一緒に部屋借りてルームシェアをしようと持ち掛けてきた。
外人マインドすごいなと感じながらも、僕も社会人になったもののお金に困っていたので、のりのりで物件探しをした。
ただ、親には反対されたし、めっちゃ怒られた。でも、僕はお金に困っているし、Tとは一度3か月間暮らしている。しかもTも働きだすのだから問題ないと、反対を押し切り僕たちのルームシェアが始まったのである。
ルームシェアをするべき3つの理由
正直、とても楽しかった。家に帰るのが寂しくなかった。
就職のために東京に出てきた僕には会社の人以外の友人も数えられるくらいしかいなかったので、どんなに疲れても怒られて帰ってきても一緒に遊べる友人がいつもそこにいてくれることほど心強いものはなかった。
さて、本題。
Tと2人から始まったルームシェアも、最終的には5人(男3人女2人)に増え、2年間の歳月が流れた。
この5人での生活は僕の人生において、とても重要なターニングポイントだったと思っている。
そんな僕がまとめたルームシェアをするべき理由は以下3つ。
- 金銭的生活的余裕ができる
- 毎日違う業種の仕事の話や趣味の話を聞け刺激になる
- 仕事から帰ると家に誰かいて寂しくない
金銭的生活的余裕ができる
まず、ここがルームシェアを受け入れた最大の理由だ。遠い地で就職をする人は特にそうだと思うが、引っ越しや、新しい環境での生活資金等、ほんとにお金がかかる。また、一流企業というわけでもないただのサラリーマンの新卒の給料なんて、東京で生活するにはぎりぎりだ。生きてるだけで赤字だった。
一人暮らしの時は月8万円だった家賃が、ルームシェアを始めてから、光熱費、日用品込みで7万円になった。最終的に5人で住んでた時はなんと3万5千円だ。もちろん、自分だけのスペースなんてないし、トイレもお風呂も洗面所も1つだから、まったくストレスがないわけではない。でもこの金銭的余裕は新生活が始まったばかりの新社会人にとって、とてもありがたかったし、余ったお金で沢山遊べた。
お金に余裕ができると生活的にも余裕ができる。日用品や生活必需品は、なくなると誰かが補充して助け合っていた。もちろん共同の財布があって、日用品・生活必需品はそこから出す。掃除も片づけも皆協力していた。誰かが皆の分のご飯を作ったり、買ってきたり、平日に鍋パーティやたこ焼きパーティもできる。
疲れて帰ってきても、家ではパーティが開かれてたら疲れも、ストレスも吹き飛んだ。とてもいい関係だったし、楽しい毎日だった。みんなで飲みに行ったり、旅行にもいった。金銭的、生活的余裕ができたからだと思う。一人で8万円の家賃で暮らしていたらこんなに遊べなかったし、もっと暗い生活をしていたと思う。
毎日違う業種の仕事の話や趣味の話を聞け刺激になる
5人はそれぞれ業種も職場も別々だった。モモは会社の総務だったし、僕はSIerでシステムエンジニア、Tは証券営業、あとの二人は銀行員と転職活動中(一流企業を退職したばかり)の5人だった。
それぞれの仕事の悩みとか、仕事の内容とかが刺激になったし、僕が転職活動を始めたのもこのルームメイトとの会話や経験があったからだと思う。1歩を踏み出す勇気をもらえた。
他にも、僕とモモは全然テレビを見ない人種だった。(どんな人種や・・・)
でもリビングにはルームメイトが持ってきた大きなテレビがあって、毎日いろいろ皆で一緒に見た。大勢で1つの番組を観る楽しさを教えてもらった。ほかにも、なにげなくやっている生活の癖みたいなのも、なんか妙に情報をシェアしあって、うつった。笑
仕事から帰ると家に誰かいて寂しくない
新生活では寂しさからは逃れられないと思う。就職先の先輩や同期がどんなにいい人であろうと、やっぱり上下関係があったり、気を使わなくてはいけない。
でもルームシェアをしていると寂しさを感じなかったし、仕事で落ち込むことがあっても帰宅中に忘れて家では皆と遊んだ。ゲームセンターにも沢山いったし、帰りに皆で飲みに行くことも多かった。
それぞれの誕生日にはプレゼントを用意したり、良い事があると皆で祝った。
いい意味でうざいと思ったことはあっても、寂しいと思う暇なんてなかった。新社会人のピリピリしたこの最初の時期にルームシェアをしていて本当に良かったと思う。
最後に
たださすがに、2DKに5人は狭すぎた。持ってたものも断捨離しまくったし、寝る場所もぎゅうぎゅうだった。いい面もあるけど、悪い面もあるよね。最後は、かいさーんってそれぞれ引っ越した。僕とモモはその後二人暮らしを始めた。最初のころはなんかやけに家が静かだと感じたことを今も覚えている。
今、またルームシェアをもう一度してみたいかと言われると、正直悩む。今はそれなりに金銭的余裕も出てきて、あの頃とはステージが違うから。でも、あの5人でもう一度生活しようかという話であれば、喜んで一緒に暮らせると思う。それだけ一生の経験をさせてもらったし、5人を大好きになった。もちろん皆今はあのころよりも稼いでるので、もっといい家でルームをシェアできると思うが。
モモは、僕以外がほとんど知らない人だったこともあり、色々苦労させてしまったかもしれないが、最後はモモも皆大好きになってたと思うし、きっと5人ならまた一緒に暮らしたいって言うと思う。それも、また別のお話。いつかブログにモモ目線も書いてもらえるかな。
それでは~
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