モモの読書感想文029~『扉のかたちをした闇』江國香織×森雪之丞

モモです。

今回の課題図書はこちら。

扉のかたちをした闇』 著:江國香織森雪之丞

  • 単行本: 283ページ
  • 出版社: 小学館 (2016/11/29)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4093885249
  • ISBN-13: 978-4093885249
  • 発売日: 2016/11/29

 

江國香織さんと森雪之丞さんによる連弾詩集。

 

虎ノ門書房で買いました。大通りに面していながら静かなところが気に入っていて、月に一度近くに行く用事があるのでついつい吸い込まれます。

 

表紙をめくると、一面の闇。

 

 

もう一枚めくって

 

 

物語の扉を開けましょう。

 

 

前回の感想文はこちら。

 

 

 

 

江國香織

 

あなたにくっついたまま

わたしはあなたに絵葉書を書いた

 

私はもう長いこと江國香織さんの文章の虜で、いつもいつも一文読むだけですうっと”その場所”へ連れていかれるような気がします。その場所、というのは作品の中というわけではなく江國さんの作品を読むための世界のようなもので、どうやら江國さんの文章にはそういうエアポケットを作り出す力があるようなのです。

彼女の文章には江國香織のものとしか言いようのない特徴・シグネチャーのようなものがしっかりとしみ込んでいて、それは詩という形になっても健在です。

 

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森雪之丞

 

ぐうっとペダルを踏み込む

そこにいた空気が不意に

風だったと正体を明かす

 

予想外に素晴らしかったのが森雪之丞さんの詩。

正直江國さん目当てで買ったのですがこれはとっても嬉しい裏切り!

こんなところまで、こんなことまでを文章で表せるのか、と感嘆しました。

短い文章の中で、違和感を生まずに、でもはっとする表現ができる。こんなことができたら、文章を書くことが楽しいだろうなぁ。

村上春樹さんがインタビューの中で、自分の技術なら文章で表せないことはない、みたいなことを言っていて超かっこいいと思いましたがまさにそんな感じ。言い得て妙、とはこのこと。

 

 

久しぶりに読んだけれど、詩集っていいな。

制限された文字数の中の表現に惹かれるのは日本人の性でしょうか。

森雪之丞さんのほかの作品も読んでみたくなりました。

 

それでは、また。

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