モモの読書感想文016~『終電の神様』阿川大樹

 

こんばんは。モモです。

 

16回目の読書感想文、課題図書はこちら。

いとこの本棚から借りてきた本です。普段読まないタイプの作品なので、とっても新鮮でした。

 

 

終電の神様』 著:阿川大樹

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 実業之日本社 (2017/2/3)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4408553476
  • ISBN-13: 978-4408553474
  • 発売日: 2017/2/3
  • Kindle:¥577 / 単行本:¥640

 

それぞれの場所に向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。

この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…

 

 

こういう黒髪ボブの女の子キャラ、最近増えている気が。

夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦さんの名著!)の装丁とアジカンのCDジャケットの影響じゃないかとこっそり思っているのですが…気のせいかな?

 

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前回の感想文はこちら。

 

 

 

ミステリーとは何ぞや

この上↑にある、本のリンク画像を探しにAmazonページを見て知ったのですが、この作品ってミステリーだったんですね。

オムニバス形式だったけれどそれぞれに深いつながりがあるわけではなかったし、謎解きの必要もない普通のヒューマンドラマのように思ったのですが…

 

Wikipediaによれば、ミステリーとは
基本としては推理小説のことであり、作品中で何らかの謎が提示されやがてそれが解かれてゆく、という類のもの

 

とのこと。ということは見落としただけで、実は謎が隠されているのかも…。

こういうとき、いつもならもう一度読んで確かめるところなのだけど、この作品に関してはそのモチベーションが持てそうにありません。

というのも、読んでいていまいち没入できないというか、しっくりこないんです。

どうしてだろう? とぐるぐる考えた結果わかった、この「しっくりこない感」の理由はたぶんこれ。

 

説明しすぎ?

小説の中で物事が起こったとき、私はそれについて何かを感じたり考えたりするわけですが、この小説では、たぶん私(読者)の「感じる、考える」部分に踏み込んできている描写が多すぎるのだと思います。

余白がなくなってしまっているから没入できないんです。読者の感情までしっかりよく考え抜かれていて、すべてが予定調和という感じ。

作者にこちらの感情を先回りして書かれてしまうと、物語が閉じられてしまって私は中に入れない。

物語を作ってぽんと置いておいてくれさえすれば、あとはこちらで勝手に楽しむんだけどな。

業務の引継ぎ、学校の授業、女子会での恋愛報告。詳細な説明が必要になる状況ってたぶんこんなもん。

 

でも普段本を読みなれていない人や、子どもにとってはアシストがある分読みやすいかもしれないかもしれません。というか私が偏屈なだけだという気もしてきた…

 

 

文章の効用

いろいろごちゃごちゃと文句を言いましたが、結局のところウルっとします。

たまたまそこに居合わせた赤の他人とぎゅうぎゅうにくっついて、体温や息遣いや匂いを感じて、限られた空間を譲り合ったり奪い合ったり。ただひたすら運ばれるためだけの時間。

そこにいるひとりひとりに人生があって、物語があって…なんて普段はいちいち考えない。

そんなこといちいち考えていたらパンクしちゃう、だって毎日数えきれないほどたくさんの人とそうして空間を共有しているのだから。

 

でも文章の力を借りれば、それができるな。そんなことを思いました。

う~ん、やっぱり作者の掌の上って感じ(偏屈!)。

 

 

電車を舞台にした作品で過去に読んだ覚えがあるのが、有川浩さんの『阪急電車』。

陽だまりのなかにいるような優しくてなごやかな雰囲気のオムニバス作品で、装丁の温かみのある黄色がぴったり合ってるなぁと思ったことを覚えています。

 

 

 

次は何を読もうかな?

それでは、また。

 

Next bookreport is…

 

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2件のピンバック

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