モモの読書感想文017~『ランゲルハンス島の午後』村上春樹
こんばんは。
また久しぶりの更新になっちゃった。
読書用に、ゆらゆら揺れてくるくる回るからだがすっぽりはまる大きな椅子がほしいなぁ~
さて、今回の課題図書はこちら。
『ランゲルハンス島の午後』 著:村上春樹
- 文庫: 110ページ
- 出版社: 新潮社 (1990/10/29)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4101001383
- ISBN-13: 978-4101001388
- 発売日: 1990/10/29
- 単行本:¥680
前回の感想文はこちら。
見開き1ページの短いエッセイが25編。1編ごとに安西水丸さんの挿絵が入ります。
明るい陽の下でごろごろしながら読みたいような温かみのある空気が満ちているのはきっと、陰影の濃淡がなくシンプルなこの挿絵によるところが多分にある。
文章も絵も、必要なものを必要な分だけ書き(描き)ましたよ、という感じがして、とってもすっきりやわらかで気持ちがいいのです。
それでいて、どの1編をとっても物語の芽みたいなものがきちんと含まれているところがすごい。
でもそれは特別なものじゃなくて、同じ電車に乗り合わせた親子であったり、財布の中の写真であったり、ごくごく普通のもの。
その普通のものたちを見て感じたことやその場の空気まで、まるごとガシャコンと切り取って並べたみたいな「そのまんま」感。ああ、こういうところから物語って作られていくんだなぁ。
会社員として働いていると、日々様々な判断をくだす必要がある。
物事が発生して→感受して→判断する、これを繰り返し。
だからついついそういう癖がついて、何かにつけて判断してしまいがちになる。あの人は~な人だ、とか、これは~だから良くない/良い、とか。
物事が発生する→感受する→「わお」とか「あら」とか思う。
本当はこれだけでいいんだな。とこの本を読んで思いました。
だから芸能人の不倫も、判断しなくていいのだ。なぜ他人の恋愛事でそんなに大さわぎできるのか? よくわからないし、そもそも私は友だちの恋愛事情ですら聞いたそばからすぐ忘れてしまうよ…
それでは、また。
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2件のフィードバック
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