普通救命講習を受けてきました ~善きサマリア人の法に守られたい。
モモです。
先日、会社の勧めで普通救命講習を受けてきました。
講習は、全国の消防署で受けることができます。申し込みは各ホームページをチェック。
私は都内の四谷消防署で受講しました。
終わってからの感想は、「来てよかった、みんな来るべき」。
実際に緊急事態に出くわしたとき、あるいは大事な人が緊急事態に陥ったとき。あのとき自分にできることがなかったかと後悔しないためにも、救命を学んでおくことは大事なことだなと改めて感じました。
ロールプレイングで実技をしっかり学ぶ
講義を受けた後は、いよいよ人形を使って実技をしていきます。
自発呼吸ができない人への気道確保、心臓マッサージ、そしてAEDの使い方まで、一連の流れをロールプレイング方式で教わります。
心臓マッサージは約5分の実技。これがなかなか疲れる。3分も経つとリズムが崩れて、もはや私の気道も確保してくださいという感じ。しかも思っていたより強く押さないといけないことに驚きました。
人形だから遠慮なくむぎゅむぎゅ押しているけれど、これが実際の人間の胸だったら、ましてや小柄な女性や子どもだったらと思うと躊躇してしまいそう…
AEDは完全に止まった心臓を動かすもの…ではなかった!
え、そうなの!?と思ったあなた。そうなんです。AEDを使用するタイミングは、心室細動もしくは心室頻拍のとき。心臓が正常に拍動せず、震えたり弱まったりしているときです。
恥ずかしながら私は全然知りませんでした。止まっちゃった心臓に電気ショックを与えると、また動くこともあるよ。的なものかと思っていました。壊れた電化製品をたたくようなイメージ…(おいおい…)
とはいえ、そんな状況判断は素人にはできないので、誰かに判断してもらう必要がありますよね。
今、電気ショック与えていいのかな? ていうか実はぐっすり寝ているだけだったりしたらどうしよう。
そんなときに指示を出してくれるのが、まさかのAED自身です!
AEDを開けて電極パッチを胸に貼ると、自動的に心音を読み取って、電気ショックが必要かどうかをジャッジしてくれるんです。使い方も音声で案内してくれる。う~ん、テクノロジー万歳。
善きサマリア人の法が、日本にはまだない
善きサマリア人の法(よきサマリアびとのほう、英:Good Samaritan laws、良きサマリア人法、よきサマリア人法とも)は、「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」という趣旨の法
キリストが教えを説く際に使った有名なたとえから名づけられたものです。
要するに、人命救助をしたものの残念ながらその人が助からなかったり(後遺症が残ったり)したときに、「あなたのせいで私の大事な人が死んだ!」と訴えられたら勝てないかもしれない、ということです。
こんな怖いことってありますか?
せっかく普通救命講習が認知されても、AEDが街中にたくさん設置されても、人を救うためのリスクが大きすぎたら意味がないのでは…。
困っている人がいたら助けたいと思うのは自然なことだと思うけど、人の命にかかわることの判断は難しいですね。
自分が倒れた時に躊躇なく助けてもらうためにも、善きサマリア人の法に守られたいよ。
それでは、また。