タグ: 象の消滅

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モモの読書感想文037番外編~ 意外と知らない村上春樹の名作短編3選

村上春樹と言えば、取り上げられるのは『ノルウェイの森』や『1Q84』、最近だと『騎士団長殺し』などの長編小説が多いと思いますが…実は短編作品にも面白いものがたくさんあります。
時間がないときにもさらっと読めるのが魅力の短編作品。
数ある中から選りすぐりを3つ! ご紹介したいと思います。

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モモの読書感想文036~『四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』村上春樹

四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセントの女の子とすれ違う。僕は胸を高鳴らせながらも話しかけることができないまま、ただすれ違う。今では、そのとき彼女にどう話しかけるべきだったのか、僕にはちゃんとわかっている。とにかくその科白せりふは「昔々」で始まり、「悲しい話だと思いませんか」で終わる。

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モモの読書感想文035~『カンガルー通信』村上春樹

いつもだったらここでまずあらすじを紹介するのですが、この作品については「まずは読んでください」と言いたい。というのも、読んでいくうちに徐々に状況が明らかになっていく、ちょっとした裏切りがある作品だからです。物語の冒頭はこうです。・・・やあ、元気ですか?今日は休日だったので、朝のうちに近所の動物園にカンガルーを見に行ってきました。

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モモの読書感想文034~『ねじまき鳥と火曜日の女たち』村上春樹

スパゲッティをゆでていたところにかかってきた、知らない女からの奇妙な電話。セクシャルな内容だったので無理やり切り上げて、いなくなった猫を探しに行くと、路地でサングラスをかけた少女に出会う。猫の通りみちで少女と待ち伏せをしているうちに眠り込んでしまい、目が覚めるといつのまにか少女は姿を消している。結局見つからなかった猫の死を予感し、泣く妻。電話のベルは鳴りやまない。・・・と言われても、意味が分からないですよね。私もわかりません。(笑)でもそういうものだよね、村上春樹って・・・なので、私が出した結論を先に。